エルゼロ材は6F材?

エルゼロって何?聞き慣れない言葉だと思います。
それもそのはず、エルゼロ(L-zero)は当社独自に名づけたサービスなのです。

多くの製造業では旋盤作業の事をL1(エルワン)L2(エルツー)というように、
旋盤という意味の「Lathe」から「L」と工程番号をつなげて上のように呼んでいます。

①旋盤の1工程目=L1
②マシニングの1工程目=M1
③熱処理=H
④旋盤仕上げ工程=L2

・・・という感じですね。

そんな旋盤工程においてゼロ工程をイメージしたのが「L0(エルゼロ)」工程です。

マシニング加工なら現在では当たり前になっている6F材(6面フライス材)。
旋盤加工では様々な下準備が必要となります。
私たち旋盤加工者にとっては当たり前だったこの作業ですが、実はとっても面倒くさいもの。

・片方だけでも仕上がり近い外径寸法になっていれば・・・ 生爪を変更しなくていいのに!
・ドリル穴だけでもあれば・・・ ドリルセットが不要になって内径から始められるのに!
・全長揃えてセンター穴さえ空いていれば・・・ 芯押し台からの加工でいいのに!


私たちの業種はNC旋盤を使うものの小ロット(1個から)多品種の業界でした。
そのため、段取り替えが非常に多く切削している時間よりも段取りをしている時間の方が圧倒的に多い事に気がつきました。

そこで私たちはNC旋盤で加工を行っている間に汎用旋盤で穴を空けてみたり、外径と端面だけをざっくりと粗加工してみたんです。
そうすると今まで段取りにかかっていた時間が劇的に削減される事に気がつきました。
何よりも気分的にとてつもなく楽!!!楽!!!笑。

そんな経験からエルゼロサービスが生まれました。

私たちは当時、フライス加工には6F材(6面加工済み材料)があるのに、なぜ旋盤材料には同じようなものがないのだろうという疑問にいきつきました。私たち旋盤加工者にとってエルゼロは6F材と同じような感覚なのでした。









投稿者名 日本ツクリダス株式会社 投稿日時 2015年10月14日 | Permalink