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ありえへん町工場「日本ツクリダス株式会社」が気になるので訪問してみた!

おしゃれでスッキリとした内装

こんにちは!前回のOさんの記事に引き続き、今回の記事はもうひとりの在宅広報部である私「Y」が担当します。
今回は、日本ツクリダス株式会社(以下ニッツク)に訪問した時の体験談を、私の感想を交えながらご紹介する記事です!

初訪問のときに感じた思いをそのまま文章に乗せました。
読者の方にも驚きや臨場感が伝われば嬉しく思います!

きっかけは「ありえへん町工場」という気になるキャッチフレーズ

「日本ツクリダス株式会社」・・・ネットで情報を集めていると、「ありえへん町工場」を世の中に発信する会社とある。

なるほど、調べてみると金属切削加工を生業とする製造業。
でも何がありえないのか。

どうしても気になった私は、アポを取って訪問することにしました。

製造業の現場を見るなんて学生以来。

「これはまたとない機会!面白そう!」

「ニッツク」はホンマにありえへん会社だった!

「怖いおっちゃんが出てきたらどうしよう...」
「職人気質の頑固な人が多いだろうな...」
(※私が持つ「町工場」の勝手なイメージです)

そんな一抹の不安を抱えながらの会社訪問日。
閑静な住宅エリアの中にニッツクはありました。


ネイビーブルーの外装が何ともスタイリッシュ

この時点で町工場のイメージが私の中で若干崩れ始めます。

オフィスに入れていただき、いよいよ会社訪問スタートです。

~会社訪問中~
(面白い話がたくさん聞けましたが、今後の記事で小出ししていきたいので、ここはあえて割愛させていただきます・・・!)

訪問を終えた率直な感想を申し上げます。
ぶっちゃけますと本当にありえへん会社でした!!

「いやいや、何がありえへんかってん!」と気になりますよね?

そこで今回は私がニッツク訪問で見つけた「ありえへんポイント」を3つご紹介します。
これから順にお話していきましょう!

■ありえへんポイント①「とにかくオシャレ」

まずは、オフィスがオシャレだった点です。

最初に入った応接室から私はその感想を抱きました。
シンプルでありながら趣のある空間で、机の隣の棚には自社ブランドでつくられているという光沢感のあるフラワーベースやナイフレストがズラリ。


オリジナルプロダクトである「ironidea(イロデニア)」

どれもカラーバリエーションが豊富で、某女性向け雑貨店にあるようなアイテムと遜色ない美しさです。

その後はミーティング室やオフィスを案内いただきました。
乱雑な感じがなくスッキリと整頓されていて非常に清潔感があるスペースだったのです。

「私が昔勤めていた事務所と全然違う!」

と思ったのが素直な感想でした。

デスクのPCモニターは二台取り付けられていて、どのような業務で使われるものなのか今の私には想像もつきませんでしたが、いかにも最先端な雰囲気がありありです。

さらに驚くべきは1階の工場。
広く明るいスペースで、天井のオシャレなライトがカジュアルな現場を演出しています。


若いスタッフさんが多く、いきいきと仕事をしている様子からも、このオシャレな空間が働くモチベーションにつがなっていることは間違いナシですね。

■ありえへんポイント②「雰囲気の良さ」

次に驚いたのが、職場の雰囲気が良かったこと。

読者の皆さんが持つ町工場のイメージってどんなものでしょうか?

「老練の職人が一匹狼で黙々と作業する」
「新人が怒鳴られている」

これはチョット言い過ぎかもしれませんが(笑)

でも町工場は「職人気質の人たちが集まる少しとっつきにくい現場」ってイメージがないでしょうか?

ところがニッツクはそんなネガティブなイメージを一切感じさせない町工場で、スタッフの方が気さくにあいさつをしてくれて、和やかに仕事をしている雰囲気が漂っています。

また、案内いただいた角野社長も気さくで話しやすい雰囲気を持った方で、オフィスのことから最近のコロナ事情、ビジネスの話まで実に様々な話をしていただけました。

訪問を終えた頃には「風通しのよい環境で働けるんだろうな」と素直に感じました。

■ありえへんポイント③「徹底されたソフトウェア管理」

最後のありえへんポイントは、仕事がソフトウェアで徹底的に管理されているところです。

町工場と聞くと「大きな紙でバーン!」とノルマや工程を書いているイメージが沸くのですが、ニッツクは2階オフィス中央に大きなモニターが付けられていて、業務全体の進捗が確認できるようになっていました。

さらにオフィスだけではありません。
工場スペースも同様に大型のモニターが設置されていて、工程が管理されています。
オフィスに大型のモニターがあるのも驚きですが、工場にもモニターがあるとは・・・驚きの連続です。

また、仕事の進め方も工夫がされています。

例えば、「その日のタスクをひとつのボックスにまとめて、誰が出勤しても状況を把握してすぐに仕事を進められるようにしておく」というものです。


必要な資料はまとめて管理

たしかに、ひとりひとりが違う仕事を持っていると、交代するときに引継ぎが大変だったり、思うように仕事が進められなくなったりしますよね。

この工夫の数々でオフィスがスッキリ綺麗に整頓されているんだなと納得もできました。

さらに日本ツクリダスは、「M:net」という工程の進捗や納期を確認できるシステムを開発して販売しているとのこと。M:netに関しては、これから少しずつ理解を深めていきたいと思います!

まとめ【「ニッツク」は、オシャレで働きやすそうな雰囲気の町工場だった!】

日本ツクリダス株式会社「ニッツク」を訪問して感じた「ありえへんポイント」についてお話しました。

「自社からの情報発信で町工場のイメージを変えていきたい」と語っていた角野社長。

会社訪問を通じて、確信的で斬新なアイデアを生み続けるニッツクの熱い想いが伝わりました。

まさに良い意味で「ありえへん町工場」ですね!
私の古い考え方が、ニッツク訪問によりリノベーションされました。

取材ライターとしてブログ記事を任されたことでかなり緊張はしてますが、これからどんな記事を書いていこうか考えるとワクワクが止まりません!

今後も記事を発信していきますのでお楽しみに!


投稿者名 広報担当 投稿日時 2021年06月01日 | Permalink

【前編】メディアで話題の大阪の「ありえへん」町工場を見学→見た目も考え方も新しい次世代型町工場だった

青色が印象的な外観

こんにちは!在宅広報部のOです。桜も散った4月下旬の少し汗ばむくらいの陽気の中、大阪府堺市にある「ありえへん」という町工場、日本ツクリダス株式会社(以下ニッツク)を訪ねました。町工場を訪れるのは人生初の私が、『日経ビジネス』にも掲載されたニッツクの内部を前編・後編の2回に分けてお伝えします!前編である今回は、オフィス部分をご紹介します。

「大阪の町工場」と聞くと、なにを思い浮かべますか?

私の場合「大阪の町工場」のイメージはこんな感じです。
【『ミナミの帝王』の序盤に登場しそう。建物は経年劣化によるサビで迷彩柄。見るからに暗くて営業実態が不明。段ボールや機材で雑然としている。腕サックをつけた年配の作業員がいる。】

しかし、青いペイントが印象的なニッツクの建物。「竹●力はしっくりこないな・・・」と思いながら、脳内イメージを一時保存し、私は社長の案内で早速2階に上がることに。

「町工場」のイメージを覆す“魅せる”にこだわった社内


カフェと紹介されても違和感のない部屋

最近リフォームしたという2階に上がると新築特有の「新しいにおい」がふんわり。建物2階部分はオフィスとしてミーティングルームや応接室も完備されていました。
最初に案内されたのはミーティングルーム。部屋の片面の壁はホワイトボードになり、会議のアイデア出しや情報整理に活躍しているのだとか!また、色があえて統一されていない椅子もイマドキなオフィス。濃紺をアクセントにした内装やスポットライトはカフェのような感じがしませんか?


次にオフィスを案内してもらうことに。オフィスには観葉植物が随所に飾られ、オフィスグリコもあり、数分しか滞在しなかったですが、事務所に居心地の良さも感じました。

そんなオフィス部分は広報部、デザイン部(ここは町工場でしたよね?)そして製造部で構成されていました。驚くべきはパートの事務スタッフ5名を含め全員がデスクトップパソコン&マルチディスプレイを使っていること!三面鏡のようにディスプレイが並べられた向こうにはデイトレーダーではなく課長が座っていました。

私がニッツクを見学する前に想像していた「腕サックをした事務員さん」はどのデスクにもいませんでした。そしてパソコンに向かうスタッフが皆若い!というのもニッツクで働くスタッフは子育て世代のパパママが多いのだとか。こうした子どもを持つスタッフたちが働きやすいよう、時間に融通を利かせられるカルチャーも根付いているそう。そのため「この仕事は○○さんしか分からない。」ということがないようにパートスタッフ含め全員が仕事を共有し、カバーしあえる仕組みをつくっているそうです。


ディスプレイは工場部分を映し出している

働きやすさをつくる仕組みたち

■人を探さなくていい仕組み
オフィスの中央には壁に掛けられた大型ディスプレイ。このディスプレイは1階工場部分を数カ所の角度から映し出していました。「これを見れば、誰がどこにいるか一瞬で分かるでしょう!」と話す社長。
とある会社で私の新入社員時代の苦い記憶が思い出されました。
「○○さんに電話やけど、どこ?!」と保留のまま探し回る間、時間がかかりすぎてお客様に電話を切られたこと。
この仕組みが、あの日、あの時、あの場所にあれば、所在の分からない人を探し回ることもなく、電話の向こうでお客様をお待たせすることもなかっただろう。となんだか悔しい気持ちになりました。

さらに社長がリモコンを操作するとモニターが切り替わり、表れた数字。「ボーナス原資もリアルタイムで可視化しています!」と生々しい社内情報も明け透けに見せる社長。今まで3社勤めてきた私の経験の中では、こんなに見える化が進んでいる会社はなかったのでとても驚きました!

■進捗(しんちょく)状況がすぐに分かる仕組み
製品情報を誰でもすぐにキャッチアップできるようにM:net(エムネット)という生産管理システムを作ったとか!実際に先ほどの大型ディスプレイで概要を見ましたが「ふせん感覚で使いやすそう」ととてもシンプルなレイアウト。この仕組みがあれば誰でもお客様対応もスムーズにできる上、急な欠勤で引継ぎがなくても迷惑をかけないと直感的に感じました。

■モノを探さなくていい仕組み
黄色と青色の重ねられたトレイ。これらは、これからチェックするもの、処理済み、など進捗状況や担当者ごとに仕事管理を行うための仕組み。ここまで紹介したものはデジタルな仕組みでしたが、こうしたアナログな仕組みもありました。「トレイを使って書類を仕訳する仕組みなら比較的お金をかけずに、明日からでも取り入れやすいでしょう」と話す社長。数々の仕組みを惜しみなく提供する姿勢にも驚かされました。ニッツクは一般の方や町工場関係者、いわばライバルも含めて誰でも会社見学歓迎の企業なのです。ニッツクが外部に対してとてもオープンな姿勢の理由については後編で詳しく紹介したいと思います。

前編まとめ

最後までご覧いただきありがとうございました。前編では2階オフィスを紹介しましたが、社内のIT化が進んでいることにとても驚きました。
後編では1階工場部分と社長の想いを紹介します。1階の工場もまさに「ありえへん」様子でした。そんな工場内の写真も撮影したので後編で紹介予定です。こちらも見ていただけると嬉しいです!


投稿者名 広報担当 投稿日時 2021年05月26日 | Permalink